2021.4月.北海道.
春になった。海外ではワクチンが供給されてコロナが収まりつつある国もあるようだけど、日本にとってはまだ先の話みたいだ。
そんな中久しぶりに出張の話がきた。
今度は函館。函館は高校生の時修学旅行で行って以来、実に20年ぶりとなる。
前乗りしたから初日は観光に行けた。まず五稜郭タワーへ。外の景色も素晴らしかったけど、同じくらい館内の展示物も素晴らしかった。五稜郭の歴史をわかりやすく、今っぽい感じ(古臭さを感じさせないといったら良いかな?)に展示してあった。そもそも五稜郭ってなんのための場所だったの?と思っていた僕にとっては、正に打って付けの展示で、とても勉強になった。
前に訪れた大分の別府タワーも五稜郭タワーを見習えばいいのに。
その五稜郭だけど、やっぱり有名なのは函館戦争で旧幕府軍の本拠となったことだろう。結局、五稜郭は戦闘が行われることなく新政府軍に引き渡されたようだけど、つい150年前この地で日本人同士が戦争していたのかと思うと(しかも武士たちが)、なんだか不思議な感じだ。
その旧幕府軍で活躍した、土方歳三の写真をどこへ行ってもよく見かけた。やはり、新撰組副隊長としての生き様、そして現代でも十分通用するハンサムっぷりが人気の秘訣か。
五稜郭には土方歳三まんじゅうなんてものも売っていた。まさか本人も自分の饅頭が売られるなんて思ってもいなかっただろうね。
修学旅行で行った石川啄木の資料館、『啄木浪漫館』は車で通ったら半分が土方歳三コーナーになっていた。いや、外観から察するに土方がメインみたいだ。おそらく2004年の大河ドラマ『新撰組!』のタイミングで変わったのか。
翌日、宿泊先の近くに彼が函館戦争で戦死した『土方歳三最期の地』というのがあったから行ってみた。死後150年以上経つというのに今だに沢山の花が供えてあって、彼の人気ぶりが伺えた。
これじゃあ、石川啄木もかなわない。啄木浪漫館も五稜郭同様、乗っ取られるわけだ。
函館山には気持ちいいほどまっすぐな坂道が並んでいる。
その中の1つ、八幡坂はチャーミーグリーンのcmで使われたことから、「チャーミーグリーンの坂」と呼ばれているらしい。昔は入り組んだ坂道が多く民家が集中していたそうで、よく火事が発生したらしい。それで、今のような広々とした一本道に整備されたんだって。確かにほとんどの家に煙突が付いていたから、火の使用頻度は高そうだ。
修学旅行の時、蟹を買って実家に郵送した思い出があるんだけど、どこで買ったか全く覚えてない。でも函館駅前の市場に行ったら、ここだ!って記憶が蘇えった。
当時はアメ横みたいな人混みだったけど、今は全然。千円のイクラ1瓶くれって言ったら、それだけ?って言われてしまった。1ヵ月後もう一度函館に来る機会があって、その時にまた同じ店に寄ってみた。今度は気合いを入れてタラバガニ12,000円を購入。後日届くのを楽しみにしていたのだが味はいまいちだし、調べたところによると、このサイズでこの値段はむしろ割高らしい。なんだか少しやられた感じがしてガッカリした。
旅先の買い物は冷静さが肝心だってことだね。