Aug 23, 2020

2020.6月.山口.

山口県は宇部市。

この街には何故か彫刻作品がたくさんあった。
ホテルの前にも演奏する人の彫刻があった。昔この場所で何らかの事故があって、その慰霊の彫刻、、、ってわけではなく、純粋に芸術品ってことらしい。夜遭遇した時はちょっとびっくりしたけどね。

他にもたくさん面白い(ミステリアス?)な銅像が街中にあって、立ち寄った公園には渡辺裕策翁って人の銅像が立ってた。

彼が何者かというと。。。

宇部市はもともと、炭鉱採掘によって栄えた街で、それによって各炭鉱を中心にして街も形成されてきたそうだ。
太平洋戦争前後に宇部にある炭鉱やセメント会社などが合併し、宇部興産株式会社となった。この会社、日本一長い私道を有することでも有名だが、海沿いの巨大化学コンビナートは、いわゆる “工場萌え” としても有名だ。

その宇部興産の創業者がさっき公園で見た銅像のおじさん、渡辺裕策翁という訳だ。宇部市の経済を牽引した偉いお方だったのだ。
かなり早い段階から「有限の鉱業から無限の工業へ」と説き、事業を展開してきたらしい。やはり歴史に名を刻むような人は、先見の明がある。


宇部興産近辺の繁華街や商店街はかつて、とても栄えていたんだろう。現在は周辺に大型ショッピングモールや大手のチェーン店が開業したことや、住民の移動手段が車中心になったことなどを受け、商店街は寂れてしまっている。

ちょっと前に訪れた岐阜県のハルピン街とよく似ていた。

コロナ禍で休業しているのか、それとも廃業しているのかわからないけど、商店街のほとんどの店のシャッターが閉められていた。軒を連ねたパブやスナックは夕方から営業していたけど、どうも活気は感じられなかったね。

全国を廻って感じるのは、ほとんどの地方都市の歓楽街が寂れてしまっているという事だ。高度成長期やバブルの頃は、毎日仕事終わりにパーっと飲むって感じだったらしいけど、今はもうそんな時代じゃないからね。

時代は変わる。

そんなことを宇部市で感じた。

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