Aug 19, 2020

2020.6月.広島.

広島県は広島市。

世界的に有名なこの都市だが、訪れるのは今回が初めてだ。
日本人たるのも一度は訪れなければいけない都市であることは確かだけど、やっぱりなかなか行く機会がない。
と、いうことで今回の出張は、ちょっと張り切っていた。

早速、原爆ドームや平和記念資料館を見学して、平和記念公園のベンチで休憩。普段だったらあらゆる国の人がいるんだろうけど、地元の方?が数名散歩してただけだった。


原爆投下前、元々ここは住宅や商店が立ち並ぶ賑やかな地域だったらしい。
終戦から4年後に制定された “広島平和記念都市建設法” によって、ここ一帯は現在の公園になったそうだ。原爆で家を無くし、バラック小屋を建ててここに住んでいた人たちは、公園建設の際立ち退きを強いられてしまった。
その一方で、原爆で一家全滅してしまった土地を、自分の土地だと言い張り勝手に登記して、政府に高く売りつけて儲けていた悪い人たちもいた。
と、「はだしのゲン」に読んだことがある。

ところで、原爆ドームって元々は “広島産業奨励館” っていう広島の様々な物産を展示するための建物だったって知ってた?
初めから原爆ドームじゃなかったんだ、当たり前だけど。ひどい姿だけど、爆心地のここら辺一帯で全壊を免れたのはこの建物くらいで、他の建物は単なる瓦礫の山と化してしまったようだ。原爆ドームは衝撃波を真上から受けたのに対して、周りの建物は横から受けて、吹き飛んでしまったんだ。

次の日は滞在を1日伸ばして、厳島神社へも行ってきた。

僕が行った時間帯は潮が引いた後だったけど、まっ赤な境内は壮観だった。
そもそも、厳島神社はなぜ潮の満ち引きのある場所にわざわざ建てられたのかというと、この島全体が神と捉えられていたため、木を切ったり土を削ることができなかったんだ。それで「ご神体」を傷つけないようにと現在の場所に造られたらしい。

大鳥居は70年ぶりの大規模修理工事中。って事は、この光景がまた見れるのは70年後ってことになる。そう考えたら、これはこれで有難い光景だったんじゃないかな、と思う。

そして、帰る前に様々な映画の舞台になった尾道へも寄ってみた。大林宣彦監督の「時をかける少女」などのいわゆる尾道三部作は観たことないけど、確かにどこを切り取っても絵になる。こんなところで映画みたいな青春を過ごしてみたかったな、と思う。

やっと訪れることができた広島。
今まで、何度も本やテレビで見てきた原爆ドームだけど、戦争の悲惨さや怖さは直接目にしないと直に伝わってこないんだな、と感じた。

また来よう。

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